ピラティスインストラクター養成スクール7選|おすすめの資格や特徴、選び方まで徹底解説

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「ピラティスのインストラクターってかっこよくて素敵!」
「ピラティスが好きだから、いつかインストラクターとして活動したい」

そう思って調べ始めたものの、資格の種類やスクールが多すぎて、どれを選ぶべきか分からなくなる方は少なくありません。マットだけ学べば十分なのか、マシンも指導できたほうがよいのか。費用や受講形式、試験の有無など、比較したい要素は山ほどあります。

そこでこの記事では、ピラティスナビ編集部の現役インストラクター監修の元、実際にピラティスインストラクターになった経験やインストラクター研修を数多く受けた実体験を元に、ピラティスのインストラクター資格の種類や特徴をわかりやすく整理します。

人気の養成スクール7選の特徴も詳しく解説しているため、失敗しにくいスクール選びを理解して、ぜひ理想のキャリア設計に役立ててください。

目次

この記事の監修者

高橋 玲子

ピラティスナビ編集長 高橋 玲子

現役ピラティスインストラクター。健康のために始めたピラティスでインストラクター資格取得、2024年からピラティスナビ編集長に就任。スタジオ選びに役立つ情報を発信中。(運営者情報) 掲載依頼はお問い合わせよりご連絡ください。

ピラティスインストラクター資格の種類と特徴

まずは、ピラティスインストラクター資格の種類と特徴について、以下の5つに分けて解説します。

  • マットピラティス資格
  • マシンピラティス資格
  • コンプリヘンシブ(マット&マシン)資格
  • 各マシンごとの資格
  • 医療・スポーツ・マタニティなど専門特化型資格

早速、詳しく見ていきましょう。

ピラティスナビ編集部

ちなみに必ずしもこれらの資格が無いとピラティスインストラクターになれないわけではありませんが、「安心と信頼のため」と言えます。

マットピラティス資格

マットピラティス資格は、ピラティス指導の基礎を身につける第一歩。床とプロップス(ボールやリングなど)を用いたエクササイズが中心となり、身体のコントロール力、呼吸の連動、姿勢改善への理解を深めます。

場所を選ばずにレッスンを提供できるため、グループ指導やオンライン指導とも相性が良いマットピラティス。比較的費用が抑えられ、短期間で取得できるカリキュラムが多いため、学びを始めやすい資格でもあります。

マシンピラティス資格

マシンピラティス資格では、専用マシンを活用した指導方法を学びます。バネの抵抗やサポートを利用して、動きの癖を整えたり、運動が苦手な方を無理なくサポートできる点が大きな特徴。

姿勢改善やパフォーマンス向上に直結しやすいことから、パーソナルレッスンでもニーズが高まっています。マシンの仕組みや解剖学の理解が求められるため、マット資格より専門性が高い内容です。

コンプリヘンシブ(マット&マシン)資格

コンプリヘンシブ資格は、マットと複数のマシンを網羅できる総合的な資格です。スタジオ採用でも高く評価され、将来的な独立開業まで視野に入れられます。

習得範囲が広いため、費用や期間が最も大きい投資となりますが、その分キャリアの自由度が高まる点が大きな魅力。「長期的にピラティスを仕事にしたい」「本格的にプロとして活動したい」と考える方におすすめの資格です。

各マシンごとの資格

マシンピラティスのなかでも、特定のマシンだけを専門的に学ぶ資格も存在します。各マシンの特性を深く理解した指導力を磨けるため、スキル強化に有効です。

キャデラック

キャデラック(引用:https://shop.lulubalance.com/products/lu-oa004)
キャデラック(引用:https://shop.lulubalance.com/products/lu-oa004)

スプリングやバーを組み合わせ、三次元の動きに対応した指導が可能。身体機能の回復をサポートしやすく、リハビリ領域でも活用されています。

チェア

コンパクトながら全身強化に効果的。アスリート向けトレーニングにも使用され、動きの精度を高めやすい特性があります。

バレル

脊柱の動きをサポートしながら柔軟性を引き出すマシンです。姿勢改善や側屈・伸展のアプローチに優れています。

医療・スポーツ・マタニティなど専門特化型資格

専門特化資格は、特定のニーズに応えるための指導スキルを伸ばすための資格です。例えば、産前産後の身体ケアを行うマタニティピラティス、高齢者向けの機能改善、ランナーやゴルファーなど競技特性を踏まえたパフォーマンス向上などが挙げられます。

医療従事者やスポーツ指導者との連携にも役立ち、指導の幅を拡大する選択肢として注目されている、専門特化型のピラティスインストラクター資格。疾患や痛みを抱える方への安全なアプローチ方法を学べる講座も増えており、コンプリヘンシブ資格を取得した後のステップアップとしてもおすすめです。

失敗しないピラティス養成スクールの選び方

資格取得後の働き方を左右するのが、スクール選びです。ここでは、失敗しないピラティス養成スクールの選び方について、以下の4点を紹介します。

  • キャリアプランで選ぶ
  • 費用・期間・通学頻度で選ぶ
  • 受講スタイルと試験形式で選ぶ
  • 資格の知名度で選ぶ

養成スクール選びで後悔しないためにも、選び方のポイントをしっかりと確認しておきましょう。

キャリアプランで選ぶ

1つ目は、キャリアプランで選ぶ方法です。まずは、ピラティスをどのように仕事へつなげたいかを考えましょう。

【キャリアプランと適した資格】

目指す働き方適した資格
副業・オンラインレッスン中心マット資格
スタジオ採用・パーソナル指導マシン資格以上
独立開業・幅広い指導に対応コンプリヘンシブ
リハビリ・産前産後・アスリート対応専門特化資格を追加

採用面で評価されるのは、マシン指導ができる資格以上。なりたい未来像から逆算して資格を取得することで、投資を無駄にすることなく、あなたの夢を叶えられます。

費用・期間・通学頻度で選ぶ

2つ目の選び方は、費用・期間・通学頻度を考慮すること。スクールによって費用総額が大きく異なるため、事前の比較は必須です。

【資格別の費用・期間・通学頻度一覧】

資格費用取得期間通学頻度
マット10〜40万円数週間〜3か月週1〜2回
マシン20〜70万円数か月〜1年週1〜3回
コンプリヘンシブ80〜150万円半年〜2年高頻度が必要

仕事や家庭と両立するなら、通学日数やキャンセル対応、振替制度の有無なども確認したい大切なポイント。養成スクールを選ぶ際は、負担なく継続しやすいスケジュール設計かどうかも見極めましょう。

受講スタイルと試験形式で選ぶ

続いて、受講スタイルと試験形式で選ぶ方法を紹介します。受講方法は、通学・オンライン・ハイブリッドの3タイプが主流です。

【受講スタイルのメリット・デメリット】

受講スタイルメリットデメリット
通学型実技指導を直接受けられる実力が伸びやすい拘束日数が多い交通費の負担あり
オンライン型仕事・育児と両立しやすい全国どこでも参加できる実技定着に差が出やすい触れて動きを補助する指導が受けられない
ハイブリッド型双方の良さを取り入れられる効率的に習得できる受講形式によって理解度に差が出やすいスケジュール管理が複雑になる

試験形式はスクールごとに異なるため、入校前の確認が必須です。特に、実技評価や指導試験、課題提出がある資格は指導力の証明につながり、採用面で有利に働くことも。就職に生かしたい場合や実技・指導力を重視する場合は、評価制度が整ったスクールがおすすめです。

資格の知名度で選ぶ

最後に紹介するのは、資格の知名度で選ぶ方法。ピラティスには国家資格がなく、団体認定資格が中心です。そのため、資格のブランド力=評価の高さと言っても過言ではありません。

【資格の知名度と特徴】

種類主な団体特徴
国際認定資格BASISTOTT PILATESBalanced BodyNPCPなど評価が高く就職に有利
国内認定資格IBMAJAHAなど学びやすく敷居が低い

自分が目指す指導スタイルと一致するか、継続的な研修やコミュニティが用意されているかなど、実務への活かしやすさも忘れずに確認することが大切です。

おすすめのピラティスインストラクター養成スクール7選

続いて、おすすめのピラティスインストラクター養成スクールについて、以下の7つを紹介します。

  • PMA/NPCP(Pilates Method Alliance 系国際認定)
  • STOTT PILATES インストラクター資格
  • BASI Pilates インストラクター資格
  • Balanced Body Pilates インストラクター資格
  • IBMA認定 ピラティスベーシックインストラクター資格
  • JAHA認定 インストラクター資格
  • Reborn pilates japan インストラクター資格

学ぶ目的や働き方に合うかどうかを見極める参考にしてください。

PMA/NPCP(Pilates Method Alliance 系国際認定)

https://nationalpilatescertificationprogram.org/landing

PMA(Pilates Method Alliance)は、世界基準の指導者教育と認定制度を確立した団体で、その後継として現在はNPCP(National Pilates Certification Program)が認定を行っています。国際的に認知度の高いピラティスインストラクター資格を取得するなら、検討したい選択肢の一つです。

【PMA/NPCPの特徴】

項目内容
資格名NPCP 認定インストラクター
試験形式CBT(コンピュータベース試験)
取得期間目安1年以上
費用目安約50万~150万(試験料は395ドル)
特徴第三者認証による中立性国際的に高い認知度幅広い機器対応

NPCPは、特定団体に依存せず「どのメソッドを学んだか」に左右されない中立資格。「どこの団体で学んだか」ではなく「どれだけ指導ができるか」を証明できるため、キャリアの幅が広がりやすい資格です。

STOTT PILATES インストラクター資格

https://www.merrithew.com/instructor-training/stott-pilates

STOTT PILATES は、医学的知見を取り入れたモダン・ピラティスの代表格。機能改善やリハビリ分野にも対応した指導法が特徴で、解剖学的アプローチと柔軟なレベル設定で高い評価を得ています。

【STOTT PILATESの特徴】

項目内容
資格名STOTT PILATES 認定インストラクター
試験形式カリキュラム修了+筆記 + 実技または指導実践
取得期間目安数日〜半年
費用目安約30〜100万円
特徴姿勢改善に強み科学的アプローチ

マットからリフォーマー、キャデラックまで段階的に学べる教育体系が整い、医療従事者やアスリート指導者からの支持も高いSTOTT PILATES。リハビリ対応ができるインストラクターを目指す方には、非常に強みになる資格です。

BASI Pilates インストラクター資格

https://basipilatesjp.com/education/become-a-basi-instructor/

世界共通カリキュラムを持つBASIは、マット・マシン両方を包括的に学べる総合的な資格。動作の一体感や流れを重視し、ムーブメントの質を高めるティーチングが身につきます。

【BASI Pilatesの特徴】

項目内容
資格名BASI Pilates インストラクター
試験形式カリキュラム修了 + 評価による認定
取得期間目安数か月〜1年
費用目安約30〜100万円
特徴国際基準の資格総合実技の強化が可能

BASI Pilatesは、ムーブメントのつながりを重視し、流れるような動作を促す構成が特徴。卒業後の実力差が明確に出るほど内容が濃く、独立開業やパーソナル指導にも強い武器になります。「プロとして長く稼ぐ力」を身につけたい方に最適です。

Balanced Body Pilates インストラクター資格

https://www.bb-pilates.jp/guide.html

Balanced Bodyは、世界的なピラティスマシンメーカーが運営する教育プログラム。機材に強みがあることから、マシンを活用した指導技術がしっかり身につきます。

【Balanced Bodyの特徴】

項目内容
資格名Balanced Body インストラクター
試験形式カリキュラム修了 + 筆記 + 実技
取得期間目安数日~数か月
費用目安約35〜100万円
特徴マシン指導に強い就職に有利

「動きの原則(ムーブメントプリンシプル)」という理論を軸に基礎から応用まで体系化されており、マット、リフォーマー、キャデラックなどを段階的に学習可能。就職サポート体制も充実し、収入アップやスタジオ就職を狙う方に人気があります。

IBMA認定 ピラティスベーシックインストラクター資格

https://ibma.asia/pilates.html

IBMA(国際ボディメンテナンス協会)は、日本市場で実践しやすいプログラムを提供している養成スクール。短期取得を目指せるコースが多く、ピラティス初心者でも気軽に挑戦できる点がメリットです。

【IBMAの特徴】

項目内容
資格名IBMA認定 ピラティスベーシックインストラクター
試験形式カリキュラム修了により認定
取得期間目安数日〜数週間
費用目安約14〜20万円
特徴初期費用が安い挑戦しやすい

基礎知識と指導スキルを身につけることを重視しており、小規模スタジオやオンライン指導から活動を始めたい方に適しています。費用を抑えて学びたい方にもおすすめです。

JAHA認定 インストラクター資格

https://jahayoga.com

JAHA(日本ハッピーライフ協会)は、女性のライフステージに寄り添う教育講座が特徴の養成スクール。特に産前産後ケアを扱うピラティス講座に注力しており、マタニティ指導に興味がある人に選ばれています。

【JAHAの特徴】

項目内容
資格名JAHA認定 インストラクター
試験形式カリキュラム修了により認定
取得期間目安数か月
費用目安約10〜20万円
特徴女性特化初期費用が安い

オンライン受講にも対応しており、家事や育児と両立しながら資格取得を目指せる柔軟な環境も支持されているJAHA(日本ハッピーライフ協会)。女性向けの指導スキル強化に役立つ資格が取得できるため、女性専門スタジオや産後ケア施設でも評価され、差別化しやすい資格です。

REBORN PILATESインストラクター資格

https://rebornpilates-jp.com/

REBORN PILATES は、スタジオ現場で求められる指導力を徹底的に育成することを重視した団体です。解剖学を踏まえた動きの見立てや、姿勢の癖に合わせたキューイングなど、実際のレッスンで頻繁に求められるスキルを講師から直接学べます。

【REBORN PILATESの特徴】

項目内容
資格名REBORN PILATES インストラクター
試験形式カリキュラム修了により認定
取得期間目安基本コースは 7〜8日間の短期集中(合計48〜50時間)
1日の受講時間は 13:00〜19:00(約6時間)
解剖学生理学等の基礎知識はオンラインで約11~15時間のセミナーアーカイブ視聴
マット単体・マシン単体の場合はさらに短い日程で受講可能
費用目安マット単体コース:21万円〜
マシン(リフォーマー24万/キャデラック17万/チェア14万)
コンプリート総合コース:最大90万
早期割引あり最大10万割引
表示としては21~90万です。
※コース組み合わせが自由のため、受講者により異なる
特徴解剖学のみではなく、運動生理学要素が強い

REBORN PILATESは、スタジオで求められる実践的な指導力を短期集中で学べる教育機関。解剖学に基づく動作分析や姿勢評価、個別キューイングを少人数で韓国講師から直接習得できます。マット・マシンの分割受講も可能で、働きながら国内外で活躍できる実践力を身につけられます。

ピラティスインストラクターの資格に関するよくある質問

資格取得を検討すると、学習期間や働き方との両立、必要資格の有無などさまざまな疑問が生まれるでしょう。ここでは、ピラティスインストラクターの資格について特によく聞かれる4つの質問へ簡潔に回答します。

  • ピラティスの資格を取るのに何年くらいかかりますか?
  • ピラティスインストラクターになるには国家資格が必要ですか?
  • 働きながらピラティスの資格は取れますか?
  • ピラティスの有名な資格は?

ぜひ参考にしてください。

ピラティスの資格を取るのに何年くらいかかりますか?

資格の取得に要する期間は、養成スクールの受講内容によって期間は大きく変わります。目安として、マット資格は数週間〜3か月ほどで修了するケースが多い傾向にあります。

また、マシン資格は数か月〜1年程度、マットとマシンを包括的に学ぶコンプリヘンシブは半年〜2年が大まかな目安。スタート時点の知識量や通学頻度の違いで前後するため、無理なく続けられるスケジュール設計が大切です。

ピラティスインストラクターになるには国家資格が必要ですか?

国家資格は不要です。民間資格制度が中心であり、スクールごとの認定基準を満たせば指導を始められます。

ただし、本記事で紹介した養成スクールのように、信頼性の高い資格を取得しておくことも大切なポイント。安全に指導するための知識も身につくため、資格取得を前提とした準備をおすすめします。

働きながらピラティスの資格は取れますか?

ピラティスインストラクターの資格を働きながら学ぶ方は多く、オンラインコースや週末コースを用意した養成スクールも増えています。

受講スタイルを柔軟に選べるため、ライフスタイルとの両立は十分に可能です。自分のペースを大切にして、負担の少ない学習計画を整えましょう。

ピラティスの有名な資格は?

世界的に認知度が高い資格として、Balanced Body、STOTT PILATES、BASI Pilatesなどが広く知られています。

また、NPCP(旧PMA)など国際基準の認定制度は、業界での信頼性が特に高いのが特徴。国内スクール発行の資格も増えており、学びたい領域や働きたい環境に合わせて選ぶ方法が最適です。

ピラティスインストラクターの資格 まとめ

ピラティスインストラクターとして歩み始める未来は、資格選びからスタートするといっても過言ではありません。マット・マシン・コンプリヘンシブなど、資格ごとに広がるキャリアの可能性は異なり、目指したい姿に合わせて選択することが大切です。

もし、いま少しでも「挑戦してみたい」という気持ちが芽生えているなら、まずは見学や無料説明会に参加してみましょう。週末受講やオンラインコースも充実しており、仕事や家事との両立を前提に挑戦しやすいのもピラティスインストラクター資格の魅力です。

誰かの健康を支え、人生を豊かにする。ピラティスインストラクターは、そんな役割を担う職業です。未来の生徒に出会う日を想像しながら、まずは一歩踏み出しましょう。

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